とにかく気持ち良い(評価: )
このベネズエラ出身のアルデマーロ・ロメロという音楽家のアレンジのすごさは、例えばソフトロックの重鎮たち、ロジャー・ニコルスやニック・デカロやデイヴ・ペルなどと比べても劣るところはない。この72年の作品は、ブラジル/ボサ・ノヴァ関連として再発されたわけだが、前述の通り、並列に並べられるべきは、ソフトロックの偉大なコンポーザー、アレンジャーであり、ソフトロックの持つ広がりのある美しいメロディやコーラスの妙などを好む方にこそオススメの一枚と言える。
その中で、アルデマーロ・ロメロのだけが持つ独自性ももちろんある。それはとにかく音の歯切れが良いということ。パーカッションやドラムスのカリッとした切れの良い音は、このアルバムのテンポを良くし、より楽しさ溢れるものにしていると思う。曲の良さも抜群で美しいメロディの洪水と言った感じだ。またこんなにスピード感のあるソフトロックはそうはないというほど爽快だ。
なお、このソニーのシリーズ、オリジナル・ジャケットは裏ジャケにプリントされていて、海で楽しげに抱き合う恋人を写したもりのだ。おそらく裏ジャケのほうが大写しになるので、こういうスタイルでソニーはリリースしたのだろうが、HP上にはその絵がないのは、ちょっと残念だ。
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