いい!...でも微妙。(評価: )
オリジナルアルバムが7作発表された後に出たベスト。 全13曲(しかも新曲4曲を含むので実質9曲)で7作分のベストを選曲するのはかなり無理があるとは思うが、手堅い選曲ではあります。 ただ、人気の高いと思われる2nd,3rdからの曲がないのは残念。 新曲以外の選曲は、バラード系~ミドルテンポの曲がほとんどで、 ハードロックよりの曲はほとんど入っていません。 だから、これ1枚でTOTOのベスト、というにはやはりちょっと…中期TOTOを象徴する3代目Vo.のジョセフ・ウィリアムスが去り、 新Vo.に南アフリカ出身のJ.M.バイロンを迎え、新たに4曲(1、4、7、13)が加えられた構成になっている。 この新曲はJ.M.バイロンも作曲に加わっていて、 いわゆる「アフリカ」のような欧米人がイメージで捉えたかにも思われるような意味でのアフリカンビートではなく、 ネイティブの黒っぽいビートが基調になっていて、TOTOとしてはかなり新鮮。バイロンのVo.も、ファルセットを絡めたファンク系のグルーヴで、以前のTOTOにはないかなり特異なものなので、好き嫌いが分かれるところでしょう。私は個人的には好きですが… ただ、TOTOのメンバーはかなり無理をしている感じがなくもない。 彼らのテクニックのおかげで、曲としては聴き応えがあるものの、S.ルカサーのギタープレイはかなり後方に下がっている感じ。対して、リズム隊のポーカロ兄弟は楽しんでいる感じはします。 裏話では、CBSソニーが、嫌がるTOTOを押さえ込んで、バイロンを売り出すために無理矢理新ボーカルに据えたらしい。 そんな状態で長続きするわけもなく、結局バイロンはこの4曲だけで脱退。この後、TOTOは新ボーカルを入れることなく、ルカサーがメインボーカルの時代がしばらく続きます。 このベスト曲9曲以外に、ある種希有な4曲を聴くだけでも、価値があるかも。
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