憧れの女性と森俊之・沼澤尚のコラボ!(評価: )
今から4半世紀前、 まだ、音楽をよく知らない少女だった頃の私の目に、 「大貫妙子」は颯爽とロックする大人の女性に映った。 涼しげな表情に漂う清潔感、きりりと引き締まった口元に見る潔さ、 そして、さらりとジーンズを着こなす立ち姿に、 都会的な匂いが感じとれ、憧れずにはいられなかった。 バンドの中の紅一点という格好のよさも、当時の私をしびれさせ、 狂わしいほど妬ましく思えたことが今となっては懐かしい。春先、店頭で見かけた「One Fine Day」は そんな私の中で過去のまま止まっていた大貫妙子を 一気に現在まで早送りして再登場させてくれる1枚となった。 カッコよかった彼女は、一転して可愛い女性になって私の前に現われた。 ずるいなぁ、いい歳の取りかたをしている。 すんなりと憧れる女性として彼女は再び居座ってしまった。 それも、スガシカオライヴで私をしびれさせてきた森・沼澤両氏を迎え、 アルバムを製作していたなんて!カッコよすぎる… 内容も決して私を裏切らなかった。 生活の背景で何気なく流れていて欲しい1枚に仕上がっている。 目下は、目覚めた後の数時間、この世界に浸っている。 澄んだ彼女の声の向こうに、彼女の時の刻み方の濃密さが私には感じ取れ、 豊かな朝がもたらせてくれる1作だ。
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