MONKEY MAGIKの音楽からは風が吹いてくるよう(評価: )
道なりを走るような1「空はまるで」。抜けるように気持ちよいナンバーに出会ったのはDefTechのMYWAY以来久しぶりです。このメロディのキャッチさは昨今のJPOPでは飛びぬけていますね。でも今アルバムは同曲だけじゃないんですよ。1に感じた爽快な風がどの曲にも吹き、各曲様々なテイストも面白く、全体として満足度の高いリラックスが味わえるんです。下地に感じるファンクさもクールでした。
更にいいなと思ったのは、アコースティックな音色とよく調和するvo.の柔らかさです。例えば「空はまるで」ではユニゾンでメロディを奏でる歌が非常に綺麗じゃないですか。AIR感を帯び丸みある優しさを持つ声なんで、音楽のライトな心地よさを上手く伝えてきます。この声の品の良さと歌の上手さが今作全体のメロディの気持ちよさを支えているようでした。
吉田兄弟の津軽三味線が非常に風情な化学反応を起こす6「Change Monkey Majik」は今作で最も独特なので聴き所です。三味線の儚く燃え上がる音色と彼らの軽やかなロックが交差する調和に、感性が刺激されます。三味線が加わることで1曲目から吹いていた風に雅な色が添えられるようでした。一方、夕凪のように静かな11「スマイル」も穏やかに染まってゆくいい曲です。13「I Miss You」に至るとピアノ前奏が導入され、ギターといい共鳴しているのが印象的でした。やはりvo.に品があるとこういう曲は映えます。
初回盤やレンタル盤に収録されたボーナスでは「Around The World+Go空」「ガンダーラ」が収録。前者では香取慎吾氏の叫びがそこかしこに入る脚色は耳障りでした。後者はタケカワ氏の声と似ているのが驚き。あの遠くを見つめこがれるような声の素朴さで歌われています。編曲も原曲の色を逸脱せぬように作られていました。
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